ダック？いえ、ポーラです。

こんばんは。CITRON長沼です。

お盆前ということもあり、連休に着用できるお洋服をお探しのお客様が多いように感じます。

暑いのはこれから。まだまだリネンのシャツやTシャツなどございますので、是非お試しくださいませ。

そんな中ジャケットなどアウター類は入荷したか？！という服バカもおりまして、これまたありがたい。

この辺りは非常に面白いと思いますよ。

ということでこちら

[BARNSTORMER 3B Blazer 3101J Poral CAMEL
]

チノパンツ屋であるBarnstormerですが、今年も渾身の面白いブレザーを製作してくださいました。

モンローさんの類稀なセンスに、積み上げてきた経験、知識が注入された素敵な1着に仕上がっています。
ジャケットと関係なくないか？と思われるかもしれませんが、仕立て屋でつくっているのがBARNSTORMERのチノパンです。
そして、仕立て屋というファクトリーに関して、つくり手に関して詳しいモンローさんです。
ジャケットをつくらせたら、それはそれは良い物が出来上がるのは当然。

色々と語りたいこともあるのですが、中でもモンローさんとジャケットについて話した際にものすごい知識と、審美眼をお持ちだなと感じました。

あるジャケットを見ただけでどんな意図があってこのデザインなのか。デザイナーの意思を読み取っていらっしゃった。

私はデザイナーから直接お伺いしていたからこそ、答えを知っていましたが、まさか見ただけで分かるなんて・・・・

それも工場の裏側まで想像してお話くださり、これぞつくり手と二人三脚でものづくりしているからこそ、出せる答えなんだろうな。と。

与太話が長くなりましたが、とにかくクオリティが高く、面白いジャケットに仕上がっています。

特徴的なディティールとしては肩周りにあります。

ひとつめはアームホールの形。通常袖の設計図は縦に楕円を描きますが、今回のジャケットは横に楕円を描いています。横にすることで、体の厚みに対応ができ、腕にゆとりが生まれ肩周りが楽になる。その分袖がやや太く見えるのですが、決して野暮な雰囲気はなく、ブレザーらしいシルエットでデザインにぴったりのパターンです。

ふたつめは前肩、後ろ肩を重ね合わせて縫い上げています。サファリジャケット等で見かけるディティールですが、肩の補強、縫製の効率がよくなります。芯を使わずとも、のぼりを美しく見せることができます。ステッチが多くなる分カジュアルな印象になりますが、あくまでブレザーですから、ステッチのある方がらしさががあり、これまたデザインにマッチしています。

肩にしっかりと乗るので、ジャケットの重さを感じず着心地が軽い。モンローさんのこだわりです。

また、ラペルの裏に固めの芯を入れ、返りが崩れない様に。道具服に近いブレザー仕立てで、今までにないジャケットデザインが詰まっています。

形は王道の3つボタンの段返り、真ん中ひとつ留め。

フックベントに

額縁仕立て。

私はこの縫製仕様が地味に好きなんです。文化の時に縫うのが難しかった恨みみたいなもんでしょうか。

裏地は袖から背中まで

フックベントの裏はハンドステッチにて端留め。

細かな部分まで手抜きなし。

サイズですが私でMサイズでちょうどいいです。

胸の厚みのある人でも着用できるバランスです。

素材はウール100%Poralポーラ(ホップサック)サマーウールは梳毛(そもう)というツルツルした糸で、速乾性に優れ肌触りもヒンヤリ涼しげです。欧米では春夏秋の軍隊、警察官の制服に使用される生地です。通気性に優れて、夏はもちろん快適ですが、トロピカル素材よりはしっかりした生地ですので、春夏秋まで長く着用できることがメリットです。

色がキャメルと、アメリカの某ワークウェアを彷彿とさせるブレザーでは中々お目にかからないです。

ワークミックスな着こなしも良いですし。下手にジーパンにネクタイのアメトラな着こなしも格好良い。

普段とは違うジャケットスタイルをお楽しみ頂けますよ。

着こなしですが